半年前の喪失感

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どう話を進めたらいいのか判らなくて
半年間ほったらかしてた事。
7月に訪れた石見に、9月にまたやって来た。

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キムチ君に会いに。
たくさんの人に愛されたキムチ君の
たくさんの人の目に写った姿を見に
ここにやって来た。

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2012年6月撮影


キムチ君は石見銀山大森地区にある
群言堂の猫。

去年の7月に行った時、通りに姿を見なかったので
「今日はいないんだ。」と諦めてそのまま帰ろうとした。

ふと、工房の方が気になり、何気なく入って
可愛いTシャツを買って、ついでにお店の人に
「今日、キムチ君は?」と聞いたのだった。

「…キムチ君は…何日か前に亡くなったんですよ。」
「え?」


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たくさんの人達から送られてきたキムチ君の写真。
それらを展示した写真展が
9月に開かれていた。
中に入り、写真を見てると
鼻の奥がツンとして、じわぁーっと何かがこみあげてきた。

ああ、こんな可愛らしい表情してたんだ。
愛されてたんだなぁ。
そんな写真で一杯だった。

私がキムチ君に会ったのは2012年の6月。一度きり。
その時はすでに高齢の為
ボロッちいモップみたいな姿だったなぁ。

猫は自分の死期を悟ると
姿を消したりするという。
実家にいた柴犬はいなくなった。
「迷惑かけないようになんて、
気を遣わなくていいのに。
どんな姿になっても最後まで面倒見るのに。」と
泣きながら母はあちこち探していた。

キムチ君はいなくなったりしなかったんだね。


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主を失った、ここキムチ劇場も夏から秋の装いに
整えられていた。

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さよなら、キムチ君。
キミの姿が消えた街はちょっぴり寂しいけど
ゆっくり休んで
気が向いたらまた
下界へ降りておいで。

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気が付くと暑く気だるい季節は終わり
石見の街に秋の花が優しく揺れていて

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ふと足を止めたどこかの家の縁側に
消えない猫が静かに座っていた。


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by michikusanonaka | 2014-01-21 00:21 | 街歩き | Comments(0)